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ミニマリストになることで幸福になることができる理由

2019年12月17日
白い家

大量生産、大量消費が良しとされていた時代に飛躍的に経済発展を遂げたこともあり、物をたくさん持っていることが幸福のバロメーターだと考える人は少なくありません。実際のところ、日本人の多くが非常にたくさんの品物をもって暮らしています。

しかし、物を所有することが幸福のバロメーターだとしたら、毎年発表されている世界幸福度ランキングにおいて、かなり上位に入っていると考えられますが、実際には2019年の日本のランキングは59位となっています。全部で156か国の中の59位なら、かなり上位なのは確かですが、肝心の日本人の多くが精神面において幸福だと感じられていないとも言われており、その理由を知りたいと考える人が増えてきているのが特徴です。

便利な生活とあふれるほどの物がすぐに手に入る日本で、日本人の幸福度が低い理由は物が精神面に与える幸福度は低いからではないかと考える人が増えてきました。こうしてなぜなのかと考えることは、ほかならぬ自分と向き合うことでもあります。物をたくさん持っているということは、それだけの金銭的ゆとりがあるということであり、ステイタスでもあるといった考え方がされていました。この考えこそがそもそも間違っているのではと考えだしたのが、ミニマリストと呼ばれる人たちです。

もともとは最小限を意味するミニマムから生まれた造語で、たくさんの物を所有しながら幸福度は低いのはなぜなのかを考えた結果、物を手放すという選択肢をとる人が出てきたのです。いわゆる断捨離と呼ばれる、いらない物を捨てて身軽になるという考え方で、これは本当に必要なのかと自分と向き合うことで物を減らしていくという行動が一気に広まりました。

ミニマリストの考えはさらに踏み込んだもので、そもそも物を持たないところが原点となっています。物を持たない生活は、これまで当たり前だと考えていたことに対しての概念が変わるということに気づいた彼らは、物を持たないことで時間が増えることにも気づいたのです。

物が増えれば、それらを使うために時間が必要ですが、忙しく暮らす現代社会では物を持っても使うための時間を捻出するのが大変です。これを逆説的に捉えたミニマリストたちは、物が減ればそれだけ時間が増えることになるのではと考えたのですから、ミニマリストの出現はこれまでの概念が変わる一番の要因だったと言えます。物を持つことで幸福にはなれないとなれば、物を持たないことで何が得られるのかを知りたいと考えるでしょう。ミニマリストが増えた日本が今後、世界幸福度ランキングを上がっていくかに注目したいところです。